気仙沼市の南に位置する本吉町小泉地区では震災前は約1800名の方々がお住まいになっていました。
震災によって40名の方々が亡くなり、そのうちいまだ18名の方々が行方不明となってます。
その小泉地区の津谷川沿いに、震災後水が溜まったままの田んぼがあります。
その場所は、津谷川外河川災害復旧工事の為埋め立てられる場所です。
しかし、小泉地区の御遺族の方の要望で、埋め立てれる前にその場所の捜索をしてほしいと声が上がりました。
その方は、奥様と娘のように可愛がっていた会社の従業員の方を亡くされ、2人ともいまだ行方不明、いまでも一生懸命帰りを待っています。
そこで、こちらの津谷川外河川災害復旧工事にあたる「戸田・淺沼・三浦建設工事共同企業体」様のご協力により捜索活動を数日前より行っております。
まずは、水をポンプ抜いて草を刈って頂き、表面の捜索をボランティアさんとスタッフで行いました。
しかし、窪地になっていて水が抜けきれないところや、ぬかるんでいるため入れない場所がある状態です。
ぬかるんだ土の中から、アルバムやチャイルドシートなどの被災物も出てきました。
表面を捜索した後は、重機で50センチ前後掘って、その土を別の場所に移動して頂いております。
そちらで数日前から気仙沼警察署と合同で、捜索活動を開始しています。
土は水分を含んでいるので、とても重く、固まってしまっているものも多く、それを砕きながら確認を行っています。
これまで3日間活動し、のべ45名での活動で、面積の約25分の1の進捗状況。
まだまだ、まだまだ、人手が必要になる現場です。
今月の月命日の11日の活動も気仙沼警察署と合同でこちらの現場の予定となっています。
みなさんの、ご理解ご協力よろしくお願い致します。
(一般社団法人 気仙沼復興協会 一同)
(こちらの捜索現場は4名以上のボランティアさんが活動出来る時のみに行います。
ニーズに合わせた活動となりますので活動の指定は基本的には出来ませんのでご了承下さい。
詳しくはお問い合わせください)
作業日のお昼休み中、1名の女性の方がやって来ました。
「捜索活動やってるって聞いたから…、見てもいいですか?」
って、そして、
「うちね、あそこだったの…、お母さんがまだ見つからなくてね。
どこ行っちゃたのかな。海の方にいちゃったのかな…」
と。
御遺族の話、何度聞いても胸が詰まる思い。
一日でも早く帰って来てほしい
帰るべき場所に
(福岡 麻子)
あの窪地ですね。 当時から気になっていました。 早く見つかりますように・・・