ご報告が遅くなりましたが、以前より捜索活動を進めていた気仙沼市本吉町にあります大沢海岸に車両が埋まって現場のご報告をさせて頂きます。
【2017年4月11日(火)】
私たちがその車両を見付けたのは2017年4月11日の月命日の捜索活動の時でした。
いつもは、安全上の問題から立ち入らない場所でしたが、少人数だったこと潮が引いていたことなどの好条件が重なり、安全を留意しながらその現場に入りました。
上記写真の手前側は捜索活動や清掃活動で何度か活動に入っていましたが、岩の奥側で活動するのは初めてでした。その活動中にタイヤを発見。
満潮になった際には、波をかぶる場所にあったため、再び海に流失しないように、掘り出そうとしたところ…
ん?繋がっている?
マフラーらしきものも?
もしかして、車が1台埋まってる??
この日は捜索活動だったため掘る資材もあまりなく、また少人数での活動だったためにマンパワーも不足していたことから、この日はここまでとしました。
後日、気仙沼警察署、気仙沼市にそのことを伝え相談。
確認及び撤去作業を進めましょう、ということにはなりましたが、ここに行くためには、岩を越えて行かなければ行けなく、すぐに重機を入れるのは難しい場所…、
人力でやるには無理があるのでは?
何よりも、地震などがあったとき活動する人たちの安全確保が難しいのでは??
と、当然のご意見。
「でも、掘り起こすことが難しくても、ナンバープレートなどの手がかりがないかどうかだけでもないか確認という意味で入られて下さい、十分に気を付けて活動を行いますから」
と、お願いし活動に入らせて頂くことになりました。
【2017年4月30日(日)】
この日の活動は、毎月活動に来てくれている、SxTxUさんをはじめ、個人ボランティアさん、とスタッフで活動。
前回の活動時に見えていたタイヤがすっかり埋まってしまい、何処なのかわからない状態。それを探すところから始まりました。約50~60㎝石を掘り進めてやっとタイヤを発見。そこまでにすでにかなりの体力消耗…。
体力的・時間・潮の問題など、いろんな意味で最後まで行うのは難しいかとも思いました。
しかし、車がすっかりひっくり返って埋まっていたこと、前後のナンバープレートの位置に何もないこと、ボディ部分はすっかりないことなどを確認出来ました。
最後にロープをかけ、ひっくり返してこの下も確認したかったのですが、人の力ではやはり無理でした。
【2017年7月24日(月)】
先日の7月24日、気仙沼警察署、気仙沼市と合同で、重機を入れての捜索活動が行われました。前もって重機を入れるための道を作ったり、かなり大掛かりな捜索活動となりました。
重機で、車両を掘り起こし、移動したあと、その下に何か手がかりとなりうる物がないかを捜索しました。
また、周辺も掘って捜索しましたが、手がかりとなりうる物は見付かりませんでした。車両につきましては、既にナンバープレートもなく、軽トラックか軽自動車のようですが、現在警察の関係各所でなにか手がかりがないか調べているようですが、また何かわかりましたらご報告したいと思います。
雨の降る中、また高潮の中でしたが、無事に確認作業を終えることが出来たことをここにご報告いたします。
今回ご協力頂いた、ボランティアさん、関係各所のみなさんありがとうございました。
今後とも、海岸での見回り活動を続け、捜索活動を続けて行きたいと思いますので、よろしくお願い致します。
(気仙沼復興協会 福岡麻子)
4月のS×T×Uで参加して人骨(?)と思われる物を見つけた者です。警察の方に渡したアレから何か情報は得られたのでしょうか?捜索されている誰かであったのかとずっと気になってます。