2015年5月11日、震災から4年2か月の集中捜索活動のご報告をさせていただきます。
今回の活動場所は気仙沼市本吉町 大谷地区の大谷海岸。
10月にも集中捜索活動を行った場所です。
(関連ブログ:2014年10月http://kra-fucco.com/archives/9504)
活動日はゴールデンウィーク明けの月曜日ということでしたが、愛知や大阪、関東、長野、岩手そして県内、市内の方などボランティアさん18名もの方が集中捜索活動に参加して下さいました。
気仙沼警察署13名、当協会のスタッフが12名、合計43名での活動となりました。
午前10時、海に向かって黙祷を捧げた後、気仙沼警察署 警備課 佐藤課長からご挨拶を頂きまして活動を開始しました。
大谷海岸は、環境省認定の快水浴場百選にも選ばれたとてもきれいな海水浴場でした。
日本一海水浴場が近い駅があった場所です。
防風林がすべて流され、震災後に応急復旧措置で4段の黒いフレコンバッグが積み上げられていました。
(左:震災前、右:震災後)
全長約2キロあるこの海岸を1日で端から端まで捜索することは不可能です。
今までの経験などから、遺留品が見つかりやすいところをリーダーさんやスタッフで話し合い、そこを重点的に作業をしました。
この日の活動では、手がかりとなりうる骨らしきものが12片見つかりました。現在警察の関連施設等で調べていただいています。
さて、昼休みに大谷海岸のすぐ隣の、先月集中捜索を行った沼尻海岸にご夫婦がいらっしゃっていました。
震災前この近くに家があったというご夫婦、毎月11日には海に手を合わせに来てるとのことでした。
ご家族3人を震災で亡くされていて、
「まだ、帰って来てないのよ。
でも、今年の秋には供養しようかなとおもってるの。
でも、納骨する骨ないから、思い出の場所のここの石入れようかしら。
ねえ、お父さん。」
って…。
そして、
「今日は大谷海岸捜索してるのよね?
本当はね、捜索活動も一緒にしたいいのよ。でも、お父さんがまだね…。
いつもありがとう。ご苦労様ね。」
と言っていただきました。
まだまだいろんな想いがあります。
その想いを大切にしながら、これからも活動を続けていきたいと思います。
気仙沼市内だけでも未だ221名の行方不明の方がいらっしゃいます。
今後も気仙沼警察署と連携した集中捜索活動を続けていきますので、ご協力よろしくお願いします。
ひとりでも多くの手と目で、
ひとつでも多くの手がかりを…
(一般社団法人 気仙沼復興協会 一同)