2012年3月3日 前日に降った雨交じりの雪が地面に残り、春~は名のみの雛祭りの朝、我が(社)気仙沼復興協会(以下:KRA)に大型バスが2台到着
1台目は神奈川災害ボランティアネットワーク。通称KSVNの皆様35名です。
2台目はJTBボランティアツアーに参加の皆様15名です。
KSVNの皆様には、この後、JTBボランティアツアー班と一緒に農耕地で瓦礫移動をする班と、KRAの建物内で竹灯篭作成を行う班と、午前に竹灯篭作成、午後はアロマキャンドル作成を行う班の3班に分かれていただきました。
ちなみに、JTBボランティアツアーに参加の皆様と一緒に瓦礫移動を行なった班の活動報告は、当協会コーディネーターの金澤がお伝えしますのでお楽しみに
それでは、早速KRAの建物内での竹灯篭作成を覗いてみましょう
いつもこの活動報告をご覧いただいている方には、すっかりお馴染みの竹灯篭もこの日は、いつもの形にアレンジを加えて、竹の上部に斜めの切込みを入れ縦18㎝と今までより(7㎝)高さのある物を作成することになりました。
これは、震災により犠牲となられた方々にも、様々な人生模様があったこと、また、追悼をする私たち作り手にも十人十色の個性がある。という意味を込め、竹灯篭に規格寸法以外の物を加え高低差を出すことになったのです
まずは竹の選別、寸法取り、切断、の流れ作業でどんどん【かぐや姫】に登場したような竹灯篭が出来ていきます
のこぎりを使うのは初めてという方がほとんどでしたが、皆さんすぐに慣れ、個々でやりやすい方法を見つけていました。
次の紙やすり掛けでは、KRA清掃班の某班長が女性ならではの細やかさで竹の形を微調整し、ボランティアさんと一緒に仕上げにむけて竹の加工を進めていきました
最後に酸化防止のオイルを塗って完成です
一方、午後からアロマキャンドルを作成した班を覗きに行ってみましょう
場所は、KRAで受入れを行ったボランティアさんがお昼の休憩場所として利用させていただいている公民館です。いつもお世話になっております
以前に東洋大学の学生ボランティアさんの活動報告でお伝えした手順と同じように鎮魂のアロマキャンドルを作成していただきましたが、今回は他のNPO団体の方々と一緒に活動場所の設営からの参加となりました。
さて、準備は整いましたが…
週末ということもあり隣接している仮設住宅では、留守宅が多いようです。
なかなか、参加者が集まりません すると、すかさずボランティアさんは、仮設住宅を回り参加者を集めようと奮闘してくれました
残念ながら呼びかけの途中で、活動終了の時間となりましたが、竹灯篭を作成している班の仲間へキャンドルを見せる事が出来るからと笑顔でパシャリ
その後KRAへ戻ると、農耕地で活動していただいた班も戻っていました。3班が合流し、それぞれの活動について意見交換をしながら後片付けをすると、あっという間に帰りの時間です
最後に全員で集合写真を撮りました
参加者の方とのお話の中で、「KSVNのボランティアバスツアーはいつも、募集からすぐに定員になるんですよ~人気があるんです」とお聞きしました。
このようボランティア活動に興味をもって下さる方が多いことは、とても喜ばしく、そして感謝の気持ちでいっぱいです。
被災地は一見、片付いたかのように見えるかもしれませんが、細部に目を向けるとまだまだ何らかの支援が必要な場所がたくさんあります。
ボランティアさんのお力が必要であることは震災後1年を経過した今も変わりません。これからも、ご自分の目で見た被災地の情報発信をしていただけると幸いです。
(ボランティア受入部 菊地)