東日本大震災発生から69回目の月命日。
死者 行方不明者
宮城県 9,540人 1,232人(気仙沼市内だけでも220名)
岩手県 4,673人 1,123人
福島県 1,613人 197人
全国 15,893人 2,556人
(警察庁まとめ)
全国避難者数 134,191人
全国47都道府県、1,102の市区町村に所在
(復興庁まとめ)
2016年12月11日(日)
活動場所は先月に引き続き、気仙沼市本吉町にある農地海岸。
海岸まで行くために、日陰になった急な坂道を下らなければならないため、道が凍ると危険なため、本格的な寒さが訪れる前に活動に入ることにしました。
この日の最高気温は2℃。
朝はうっすら雪が積もっていました。
この日のボランティアさんの活動人数は39名、関東圏内を中心に奈良、京都、静岡、宮城県内、気仙沼市内の方々など、たくさんの方にご協力を頂きました。
10時に海に向かって黙祷を捧げた後、リーダーさんに捜索についての詳しい注意事項をしてもらい、活動を開始しました。
この海岸は、先月も捜索に入っていて、その後特に海が荒れることもなかったので、地表はほとんど確認済みと判断し、この日の捜索は掘ることを主に行いました。
震災後、波によって積み重ねられた玉砂利、その高さは高いところだと、1メーター以上になります。
積み重なった玉砂利を掘るチーム、テトラポットの周りを掘るチーム、現在は崩れてしまっていますが、沢水が流れていただろうと思うところを掘るチームなどに分かれて活動しました。
この日の活動で、手がかりとなりうる骨を1本と、病院の診察券を見つけて頂きました。
寒い中の活動本当にありがとうございました。
(気仙沼復興協会 環境保全部 スタッフ一同)
最高気温は2℃でしたが、午前中は日差しもあり暖かく、海が穏やかですごく綺麗な景色がそこにはありました。
海を眺めれば眺めるほど、5年9か月前の目の前で起こった光景が信じられなくて…
やっぱり、忘れちゃいけないんだと思いました。
「忘れろ」と言われても、無理ですがね。
全国の行方不明者の数「2,556名」
これって、すごい数ですよね。
待っている人はその何倍もの数。
きっと、この綺麗な海のどこかにいるのかな?
あなたの帰る場所はここですよ。
そろそろ帰って来ませんか?
(福岡麻子)
防災訓練や敬老者の集いなどでいつも気仙沼復興協会の福岡さんの活動を始めボランティア活動の皆さんのご苦労や不明者の状況を話し、「いざという時の備え」として「こういう不幸なことにならないために」一人一人が防災に関心を持つように訴えています。東南海大震災が予測されている今、被害を最小限に食い止めるために・・・何をすべきか?
東日本大震災の教訓を真剣に認識すること、5年9か月たった今も未だこれだけの不明者がおられること、そしてこんなにたくさんの人たちが未だ捜索活動にご尽力されてること・・・一人でも多くの人たちに知ってもらいたいと思っています。