みなさん、こんにちは。気仙沼復興協会の福岡です。
まずはじめに全国各地
全国各地、世界各地で、豪雨、突風、落雷、猛暑など、異常気象が続いております。
地震だけに限らず、どこで何が起きるかわからない昨今、日頃の心構え、家族との連絡方法をもう一度確認てみてはいかがでしょうか?
さて、気仙沼復興協会には、現在ボランティア受入事業を行っている部署と、『埋蔵文化財資料整備等業務部』という部署があるのはご存知でしょうか?
『まっ、埋蔵文化財…???』
ん、なぜ? 何?
と思われる方も少なくないのでは???
『埋蔵文化財資料整備等業務部』とは、気仙沼市教育委員会 生涯学習課による開発に伴い行われた遺跡の発掘調査によって出土した、土器や石器など埋蔵文化財資料の分類整理を行う部署です。
ボランティアのみなさんが知っている、気仙沼市階上地区にある事務所から車で約40分の旧浦島小学校でその作業は行われています。自然豊かで、そこから見る景色はとても綺麗な場所です。そして、そこから少し車を走らせると、気仙沼大島と本土を結ぶ橋、気仙沼大島大橋(愛称:鶴亀大橋)の建設がされています。(平成30年度完成予定)
さて、『埋蔵文化財資料整備等業務部』、その作業について簡単に説明しましょう。
①遺物の洗浄
遺跡から出土した土器や石器などの遺物の整理作業は水で洗い流い落とすことから始まります。
②注記
洗浄した遺物が乾燥した後は、それぞれの遺物が「どの遺跡のどんな場所から出土したのか」ということを遺物へ直接記入します。
③土器の接合作業
発掘調査の時に近くから出土した土器や似ている土器を並べて、その中から同じ土器を探し、くっつけていく作業を行います。
④補強・復元
土器を集めたら、接着剤などを用いて土器の破片をくっつけていきます。
足りない部分がある場合や、接着剤だけでは外れてしまうような場合は、石膏などを隙間に充填し補強することもあります。
⑤実測・トレース・写真撮影
発掘調査報告書では出土した遺物を図面と写真で紹介します。
現在、気仙沼復興協会の『埋蔵文化財資料整備等業務部』が行っているのは、
③土器の接合作業と、④補強・復元です。
どちらも、根気がいる作業で、みなさん真剣な眼差しで黙々と作業をされています。
私にはこの作業は無理かも・・・、みなさんの作業を凄いなぁ、なんて思いながら見ていました。
それでは、みなさん、季節柄、体調を崩さないよう十分気を付けてお過ごしくださいね。
(福岡 麻子)