再就職向け研修会が行われました。

2013年2月12日、再就職に向けての研修会が「みやぎジョブカフェ」様、「ハローワーク気仙沼」様のご協力で行なわれました。会場は本部 事務局近くにある階上公民館をお借りしました。ありがとうございます

気仙沼復興協会(以下KRA)は緊急雇用創出事業の予算により気仙沼市の復興・復旧に携わる業務を行っています。現在、来年度(平成25年度)の活動に対する予算が明確になっていません。そのため4月1日以降のボランティアさんを受付することが出来ない心苦しい状況が続いています。今後の受付可否については分かり次第、当ホームページ上でもご報告いたします

KRAスタッフ自身も今後の事を考える岐路に立たされています。KRAに残れるのか?辞めて新たな仕事を探すのか?全スタッフがそんな不安の中、今後の再就職に役立つ研修会が行われました

今回この研修会に参加した部署は「清掃部・写真救済部・福祉部・ボランティア受入部・学校施設改善業務部、事務局」のスタッフです。合計およそ80名の参加となりました

まずはじめに、「ハローワーク気仙沼」の方々からお話を頂きました。内容は現在の気仙沼市での求人状況に関する説明を受けたり、ハローワークで行っている再就職支援に関するお話を受けました。合同就職説明会の開催や職業訓練制度による資格取得、そして失業保険のことなどです。みんな収入が無くなるかもしれないという不安を感じてか、真剣に聞いていました

その後、「みやぎジョブカフェ」の方々にバトンタッチし、引き続き研修会を進めていただきました

まずは「自己理解」についてです。再就職に向けて自分を売り込むために、自分のセールスポイントを探したり、エゴグラムチェックシートを利用した自分の分析を行うことで、自分を理解することができるというものでした。

みんな真剣にチェックシートに記入していました

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エゴグラムチェックシートを終えて、自分がどんなタイプに該当するか解説が始まると、あちこちから「当たってる」「あってる」などの驚きの声が聞こえました。あらためて自分自身の確認が出来たのではないでしょうか。

そして、応募先の会社の研究ということで「企業研究」の重要性を説いていただきました

それぞれを組み合わせて

「自己理解」+「企業研究」=企業に対する自己アピール力(自分の強み)の強化

と、いえるのではないでしょうか

自分をどう売り込むか、実際に言葉で書きだそうとすると難しく、悩んでいる方が多かった印象を受けました

昼食をはさみ、午後は履歴書に関する講話から始まりました。まずは履歴書の完成例を見ながらの間違い探しを行いました。揚げ足を取るがごとく、様々な間違いを指摘していきました。

その中の話で北海道・宮城県・長野県の公立高校だけは○○県立△△高等学校の「立」がつかないという話が印象的でした。調べてみたら、「立」のつくつかないは都道府県ごとの条例で決められているらしいです。ちょっと紛らわしいですね

更に、添え状、職務経歴書などの記入アドバイスを頂きました。すべてに共通しているのは、午前中にお話しいただいた「自己アピール」が大切になってくるということです

この研修会でお話しいただいた内容に準じた履歴書を作れば、書類選考ではじかれることも少なくなると思います。自分含めてですが、是非とも今回得た知識を今後に役立てていきたいです

休憩をはさみ、最後は「面接」についてでした。

・職場での順応性
・仕事への姿勢
・知識・能力・経験
・継続力(若年者)

面接官は上記を見て採用・不採用を決めていると説明され、その面接に対する心構えや姿勢などをお話しいただきました。

そして、面接の実践編です。お辞儀の仕方・着席姿勢から始まり、最後には2人1組で面接のロールプレイングを行いました。練習と分かっていてもやはり緊張するものです。お互いに面接の採点を行い、その採点表を交換して終了となりました

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「みやぎジョブカフェ」様、「ハローワーク気仙沼」様、本当にありがとうございました。また、KRAスタッフの皆さんお疲れ様でした

研修時間 約6時間の長丁場でしたが、内容の濃い時間でした。スタッフ1人1人の今後に大いに役立つものだと確信しております

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KRA設立目的の一つに

「東日本大震災により仕事を失われた方々に早急に仕事を確保し、雇用を促進すること」

とあります。私自身も震災により仕事を失い、KRAにお世話になった一人です。震災直後には仕事が出来るありがたみを実感しました

日常生活が崩れたあの日から「当たり前」のことが、実はとても「ありがたい」というのを実感しています。食のありがたみ、住居のありがたみ、電気・ガス・水道のありがたみ、そして職のありがたみ。しかし、時が経つほどにそのありがたみが薄くなってきていませんか。普通の生活ができるという幸せを、被災者自身が忘れていませんか

もうすぐ震災から2年が経ち、KRAも今年度で一つの区切りを迎えようとしています。職のありがたみを改めて感じつつ、各スタッフがKRAでの経験を生かし、更には今回の再就職向けの研修会を生かし、次に繋がることを願っています

最後に、ご協力いただいた「みやぎジョブカフェ」様、「ハローワーク気仙沼」様、本当にありがとうございました

(茂木)

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