2015年2 月11日の月命日に行われた、集中捜索活動のご報告をさせていただきます。
さて例年、この時期は非常に寒風吹き荒れる大変寒い時期なのですが、当日の最高気温は4℃と、2月にしては比較的暖かく、しかも強風や風雪等「警報・注意報」もでていませんでしたので、天候に恵まれた活動のしやすい一日となりました。
当日は気仙沼警察署からは10名、当協会のスタッフが8名、そしてボランティアの皆様には70名のご参加をいただきまして、総勢88名で捜索が行われました。
またボランティアの皆様の参加状況ですが、今回は新規の方が30名、リピータの方が40名となっておりまして、そのうち地元気仙沼からも16名の方のご参加をいただきました。いつも参加していただいている皆様をはじめ、初めての方や地元から参加される方が先月までより多く見受けられ、我々も心強く活動をすることができました。
今回の活動場所は松岩地区の松崎尾崎(千岩田海岸含む)
昨年1月、8月と定期的に捜索を続けている場所で、半年ぶり3回目の捜索活動現場です。
関連ブログ
- 2014年1月 http://kra-fucco.com/archives/7383
- 2014年8月 http://kra-fucco.com/archives/9068
写真をご覧いただくとお分かりになるかと思いますが、現在でも黒いトンバッグで囲まれたままになっており、海側に入る方もいない為、定期的に巡察が必要な場所です。
半分ずつのチームに分かれ、それぞれ対岸から中央を目指し、レーキ・熊手等を用い入念に砂浜や壊れたコンクリートの下など調べました。この日の活動では、手がかりとなりうる骨らしきものが39本見つかりました。動物の骨、お墓の流失骨なども含まれている可能性があるので、現在警察の方の関連施設等で調べていただいています。
気仙沼市では、いまだ226名の方が行方不明となっています(2月12日現在)
来月3月11日の月命日も、気仙沼警察署と連携した集中捜索活動を行う予定です。
ひとつでも多くの手がかりとなるものを探せればと思っておりますので、今後とも皆さんのご協力よろしくお願い致します。
先にも書いた通り、今回の活動には地元の方々16名が参加して下さいました。その中にはリピーターの方もいますが、ほとんどが初めての方々。
「何かしたかった。でも、どうしたらいいかわからなかった。」
「知り合いの家族がまだ見つかんなくてな。」
「こんなにたくさんのボランティアさんが来てくれているんだね。」
「いままで、たくさんの人に手伝ってもらったのだから、今度は俺たちもやんなきゃな。」
って言って、活動に参加してくれました。
地元の人がもっと…、という声をいただくこともありますが、私たちも地元の人間だから、気持ちがわかるから今までは積極的に呼びかけることはしませんでした。
ただ、
「まだ支えてくれてますよ。」
「みんな忘れてないですよ」。
って、わかってほしくて地元新聞に集中捜索参加について掲載していただきました。
そして集まってくれた地元の方々、正直集まるとは思ってなかったので本当にうれしかったです。
本当にありがとうございました。
(ボランティア受入部一同)
私は 奈良から参加させていただきました。海岸での合同捜索活動は 今回で二回目です。未だ226名ものご家族が 何かしらのきっかけでも良い っとお待ちしている。本当にじ~んと来ました。
波打つ岩の後ろのこんな所を 10センチくらい掘って探しましょうっと チームリーダーの具体的な指示で ボランテイアの皆んなが 真剣に砂や木の小枝の塊を掘って 黙々と探しました。当日の あの発見物の中から 例えお一人でも 判明すれば、、、っと 願っています。
また 今回は 地元の多くの方との合同活動でした。オリエンテーションでの自己紹介で 地元の方のお気持ちにも触れられて 私自身 ジンときて 一層 活動も 真剣になりました。
奈良に帰ってからも 自分の周りの仲間に 4年間の状況と 今回の真剣な月命日の活動を伝えました。
今後も現地に出向いての活動を続けます。
多くのリピーターさんやスタッフの方々にお声掛けも頂き 寂しさを覚えることなく 活動出来ました。ありがとうございました。