大変遅くなりましたが、8月11日に行われた集中捜索活動についてご報告させて頂きます。
8月の捜索場所は階上(はしかみ)地区のお伊勢浜海岸近く、明戸地内。
2015年1月11日の月命日にも集中捜索活動を行っている場所です。
(関連ブログ 【ボラ部】2015年1月 集中捜索活動報告)
階上 波路上(はじかみ)地区ではいまだ45名の行方不明者がいらっしゃいます。(気仙沼全体では220名)
この日の天気はくもり、最高気温29度と連日の暑さに比べだいぶ涼しい中での活動となりました。
夏休みという事もあり、全国から65名(内 気仙沼市民 5名)ものボランティアの方々が活動に参加してくださいました。
気仙沼警察署12名、気仙沼復興協会(以下KRA)8名、計85名での活動となりました。
午前8時30分 KRAに 集合、オリエンテーションで震災から現在までの話しや、班編成、活動中の注意事項をお話させて頂いた後、この日の活動場所近くの杉ノ下慰霊碑でお線香を上げて頂き、活動場所に移動しました。
現場で気仙沼警察署と合流、整列し海に向かって黙祷した後、気仙沼警察署 警備課 佐藤課長からご挨拶を頂き、捜索活動を開始しました。
この日の活動も4班に分かれ、場所を区切って行いました。
場所によって、砂や石、海藻などの堆積している様子が違い、それぞれの班のリーダーさんが今までの経験などを元に指示を行い、捜索して頂きました。
この日は波が高く、波打ち際の捜索はなるべく避け十分安全に気を付けて活動していただきました。
午後になり、満潮時刻が近づくにつれて潮位が高く危険になってきたことと、また雷注意報が発令されたことなどから14:00で活動が終了となりました。
この日の捜索で見つかった手がかりとなりうる骨らしきものは7本。現在、警察の関係施設などで調べて頂いています。
月命日の集中捜索活動には毎回多数の報道の方々がいらっしゃいます。
今でも捜索が続けられていること、まだまだたくさんの方々が被災地のために駆けつけて来てくれていること、我々の力だけでは伝えたくても伝えられないことを、ニュースや新聞で伝えて頂いています。その影響力って大きいですよね。
実際、この日の活動中にも、お昼のニュースを見て、と明戸地区に住んでいらっしゃってた女性の方が、タクシーでいらっしゃったそうです。警備課 佐藤課長の話によると、旦那さんと息子さんを震災で亡くし未だに行方不明で、帰りを待ち続けているとのことで、
「捜索を続けてくれてありがとうございます。これからもよろしくお願いします。」
そう言って帰られたそうです。
実際にご遺族の言葉を聞くと胸が熱くなります。
いろんな心情があり、待っている人ばかりではないかもしれません。
でも、きっと次への一歩にはなるはず。大きな一歩に・・・
月日が経つごとに、手がかりとなるものを探すのは大変になってきています。
捜索活動も地道な細かい作業です。
しかし、工事が始まるその前に出来るだけのことを、我々が協力できる限りは続けて行こうと思います。
今後ともみなさんのご協力よろしくお願いします。
待っている人がいて、
帰りたい人がいる。
みんなが、一歩を踏み出せるように。
ひとりでも多くの手と目で、
ひとつでも多くの手がかりを・・・。
(気仙沼復興協会 一同)