2012年12月7日17時18分、宮城県三陸沖を震源地とする最大震度5弱の地震が発生しました。気仙沼では震度4でした。
久々の長い揺れにあの時の恐怖を感じずにはいられませんでした。幸いKRA事務所内も特に被害もなく、ライフラインの電気・水道なども止まることはありませんでした。また、多くのスタッフは帰路についた後の地震でした。
そして、17時22分宮城県に津波警報が発令されたため、その時にKRA本部に残っていた事務局、ボランティア受入部、一部の清掃部スタッフで約800m先にある指定避難場所「階上中学校」に歩いて向かいました。出発時刻17時30分、すばやい対応だったと思います。
避難先の「階上中学校」は震災直後から長い間、避難所になっており、当時も多くの中学生たちが率先してお手伝いをしていたことを聞いていました。また、学校自体で防災教育にとても力を入れています。
「階上中学校」へ向かう途中の国道45号線は帰宅時間と重なり、とても渋滞していましが、幸い信号が動いていたため、スムーズに道路を横断することができました。道中、避難を促す防災無線やサイレンが鳴り響いていて、その音を聞くと、正直気分が悪くなります。何度聞いても慣れることはないのでしょうか。
到着すると既に学校側は受け入れ態勢を作っており、徒歩や車で避難してきた方への誘導を行っていました。体育館に避難するよう誘導され、中に入るとすぐに避難者の地区・名前などの記入する用紙が配られました。そして、学校に残っていた中学生たちが畳や体育用マットを敷き始めたり、毛布を配り始めたので、微力ながらKRAスタッフもその手伝いをしました。
更には体育館の隅に仮設救護室も準備されました。日頃の訓練の成果なのでしょう、本当に素早かったです。
ようやく準備も落ち着つき、寒さも増してきた頃、館内放送で赤ちゃんが寒くないように専用スペースを設置した旨のアナウンスがありました。この短時間でここまでの準備を行う迅速さに、驚くと同時に感謝します。
各々が家族などへ安否確認の連絡を電話やメールなどでしていました。この時に使えたのがスマートフォン用アプリ「LINE」でした。このアプリはインストールした機種同士で無料通話ができるもので、利用者が全世界で7,500万人もいる人気アプリです。私は通話まではできませんでしたが、トーク機能(メールのようなもの)で家族との連絡を早々に取ることが出来ました。
(今回、電話は繋がらず、通常のメールも遅延があり即時性にかけました)
また、facebookやtwitterでも即時通知が可能でしたので、災害時の連絡用に登録をお勧めします。
19時20分、ようやく津波警報が解除になり、畳などの撤収を手伝った後にKRA本部に戻りました。
一方、KRAでは一番海の近くに位置する「福祉部」も津波警報を受け、市民会館に避難をしていました。何事もなくて一安心です。
今回の地震による津波は気仙沼で80cmでしたが、地盤沈下や海岸付近に津波を遮るものがほとんどない状況では油断できません。今後も余震が続く可能性がありますので、皆さん津波警報が発令されたらすぐに高台に逃げるようにしましょう。2011年3月11日東日本大震災を思い出し、避難して損したなんか絶対に思わないでください。損得の問題ではなく命の問題なのですから
最後に避難場所を準備して下さった「階上中学校」の皆様に感謝申し上げます。
(茂木)
お疲れ様でした。
皆さん無事で、ライフラインも守られて良かったです。
引き続きお気をつけ下さい!