大変遅くなりましたが、9月24日に行われた集中捜索活動についてご報告させて頂きます。
東日本大震災における人的被害状況
(平成27年9月10日現在 警察庁緊急災害警備本部 広報資料より)
死者 15893名(震災関連死含まず)
行方不明者数 2572名
宮城県内の行方不明者数 1239名(内 気仙沼市 220名)
9月の捜索場所は、先月に引き続き波路上(はじかみ)地区のお伊勢浜海岸近く、明戸地内。
(関連ブログ 【ボラ部】2015年1月 集中捜索活動報告、【ボラ】2015年8月11日集中捜索活動報告)
波路上(はじかみ)地区ではいまだ45名の行方不明者がいらっしゃいます。
本来であれば、月命日の9月11日に集中捜索活動が予定されていましたが、天候の関係で24日に延期になりました。(延期になった11日は、平日にも関わらす40名以上のご予約を頂いておりました。本当にありがとうございました。)
24日はボランティアさん12名、気仙沼警察署13名、気仙沼復興協会(以下KRA)5名、計30名での活動となりました。
いつもの通り午前8時30分に集合、この日参加してくれたボランティアさんは、全員リピーターの方々。本来ならオリエンテーションで震災から現在までの話しや、班編成、活動中の注意事項をお話させて頂いた後、この日の活動場所に向かいますが、オリエンテーションは省略して、活動場所近くの杉ノ下慰霊碑でお線香を上げて頂き、明戸海岸に移動しました。
現場で気仙沼警察署と合流、整列し海に向かって黙祷した後、気仙沼警察署 警備課 佐藤課長からご挨拶を頂き、捜索活動を開始しました。
この日の午前中の活動は少人数だったため場所を区切らずに、
表層を見ながらの捜索と、
熊手などを使って前週・前々週に台風や大雨の影響などで堆積しただろう石や海藻を避けながら捜索を行う人に分かれて行いました。
午後からは、リピーターの方々ばかりだったので、とくに細かい指示はなくそれぞれが気になるところを探して頂きました。
この日見つかった、手がかりとなりうる骨は6本。
現在警察署の関係各所で調べて頂いています。
10月は集中捜索活動を2回行う予定です。
11日(日)はKRA独自で、
13日(火)は気仙沼警察署と合同で行います。
ご協力よろしくお願い致します。
(気仙沼復興協会 一同)
今回の集中捜索活動は悪天候のため月命日の11日から、日にちを変更し行いました。
月命日からだいぶ経ってからの捜索活動。
毎月11日に行う意味。
忘れないため、
忘れていないよ、っていうメッセージ。
11日という日にちにこだわりながらも、その日に出来なくても毎月継続していくことが大切がなこと。
時が経つにつれ、場所が遠くなれば遠くなるほど、震災のことを思い出すことは少なくなっていきます。
そして、手がかりとなるものを探すのは大変になってきています。
悲しいことですが、仕方のないことなんだと思います。
現在の捜索活動は地道な細かい作業です。
石を避けたり、砂を掘ったり…、地道な作業。
そんなに簡単なことじゃない。
気仙沼市内だけでも220名の行方不明者がいる現実。
でも、海岸線の工事は着実に進んでいるんです。
いつまで出来るかわからない海岸線の捜索活動、
今できることを、
今しかできないことを、
続けられる限り…。
今後ともみなさんのご協力よろしくお願い致します。
待っている人がいて、
帰りたい人がいる。
みんなが、一歩を踏み出せるように。
ひとりでも多くの手と目で、
ひとつでも多くの手がかりを・・・。
(福岡 麻子)