5月初め、わかめの最終入札が行われました。首都圏でも販売されたのではないでしょうか?
震災後初の出荷となった「気仙沼わかめ」この春出荷出来たのは、本当に奇跡的な事なのです。
私は、気仙沼復興協会に依頼のあった漁業支援の際に、この話を聞きました。聞きながら涙が出ました。
その奇跡的なお話をみなさんにも知って頂きたく書き込みます。
震災時、わかめ養殖をされている方々の各いかだが、津波により全滅しました。それはわかめ養殖業を営む人々には、生きる道を絶たれたも同然の事です。もう二度とわかめは出来ない。絶望しかありませんでした。がれきと化したいかだや漁具を回収するのは、各個では不可能です。
そこで各漁港の養殖者達が団結し、わずかに残った船に乗り込み、協力していかだ・漁具・船の回収を始めました。それまで何年も生活を共にしてきた海の変わり果てた姿にはなんの希望も見いだせず・・・。
そんな絶望の毎日、回収を進めていくうちに、海に沈んだいかだのロープにわずかながらの「種」が残っていたのです。それはまさに奇跡であり、養殖業の希望そのものでした。
その「種」から胞子を出し、その胞子をひとつずつ、養殖縄に植え付けていきました。もとの「気仙沼わかめ」の復活を祈って。
その奇跡の「種」はいまだ海の中に残るがれきや油にも負けず、どんどん成長し、そして見事に復活!!質も非常によく、とても肉厚でしっかりとしたものでした。
初競りでは、例年の2倍以上の値が付いたのです。
この報告を聞いた時は、私も他人事とは思えない程、感激しました。奇跡の「種」から復活した「気仙沼わかめ」以前のように各個での養殖はまだまだ難しいですが、来年もきっと質の良い「気仙沼わかめ」が出荷されることでしょう。
わずかな一歩ですが、気仙沼はゆっくりとゆっくりと復興に向けて進んでいます。
(事務局清掃部担当:齊藤 美栄子)
気仙沼復興協会 斉藤美栄子様
3.11の大震災に遭われたにも関わらず逞しく生きぬかれておられる皆様に感銘と感動を受けている一人です。以前から気仙沼のわかめがほしいと思っていました。
少なくて恐縮ですが、1㎏程欲しいのですがどのように発注すれば良いか教えていただければ幸いです。支払は着払いでお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。立春は過ぎましたが、まだまだ寒い中、仮設で過ごしておられる方々にはお体にくれぐれもご自愛されますよう心から祈念申し上げます。よろしくお願いいたします。