この度の九州広域に亘る集中豪雨の被害を受けられた皆様へ、心よりお見舞い申し上げます。
気仙沼市では湿気を帯びた生温い風が吹いたり、大粒の雨が降ってきたと思ったら急に日差しが強まったりと、天候は安定しません。青い空に入道雲が待ち遠しい今日この頃ですが、皆様のお住まいの地域はいかがでしょうか梅雨が明けて晴天が続くと、ますます熱中症の危険性が高まりますね
(社)気仙沼復興協会(以下:KRA)ボランティア受入部でも朝のオリエンテーションの際に、「外で活動される方はもちろんですが、屋内においてもこまめに水分を摂るようにして下さい。」とお願いしています。
またボランティアさんが活動を終えて、お帰りになる際には、「夜寝ている時に体調が悪くなったら、日中に身体にこもった熱による熱中症も疑って対処して下さい。」とお話ししています。
私達スタッフはボランティアさんに、心も身体も健康で来て健康で帰って、そして、また何かの形で気仙沼市を訪れていただければと思っておりますので、ご自分の健康管理を第一に宜しくお願いします。
それでは、ボランティア活動報告今回は写真洗浄ボランティアの活動の様子をお伝えします。
我がKRAは、現在5部署に分かれて業務を行っておりますが、その中に『写真救済部』があります。
震災直後から避難所に持ち込まれていた、写真やお位牌やその他の思い出の品をきれいに洗浄して持ち主へお返しすることを目的に、写真や映像に関係する方々のご協力をいただきながら活動してきた部署です。
中でも写真は海水に浸かったまま放置すると、バクテリアが発生しインクを食べてしまい、真っ白な紙になってしまいます。それを防ぐためにぬるま湯でこすり洗いをして、写真を乾燥させて、発見された場所ごとに保管しています。毎日、閲覧可能で、多くの方が自分やご家族、友人、知人の写真や思い出の品を探しに訪れています。
ボランティアさんには、この洗浄作業をお手伝いしていただいております。
写真救済部では、洗浄した写真をデジタル化して、パソコンで閲覧出来るようにしたり、写真が入ったパソコンを仮設住宅やイベント会場に持参し、閲覧の支援も行っております。
推定100万枚の写真を洗浄し、そのうち約半数以上を返還して来ましたが、現在も推定30万枚の写真は展示されています。
これまで、洗浄作業に関わった方々は約3,000人以上になります。ご支援、ご協力に改めて感謝申し上げます。これからも、一枚でも多くの写真を返還出来るように持ち主を探す事はもちろん、展示物の保管管理を続けてまいります。
次回は、個人宅敷地内のがれきの撤去や、側溝清掃等を行っていただいたボランティアさんの活動報告をしたいと思います。
(ボランティア受入部 菊地)