【ボラ】4年3か月 集中捜索活動報告

ご報告が遅くなり大変申し訳ありません。
2015年6月11日、13日の2日間、震災から4年3か月の集中捜索活動を行いましたのでご報告をさせていただきます。


6月11日は気仙沼復興協会(以下KRA)独自の活動で、先月に引き続き大谷海岸での活動。
6月13日は気仙沼警察署と合同で松崎尾崎~岩月千岩田地内の千岩田海岸で活動を行いました。
(集中捜索関連ブログ:大谷海岸2014年9月2015年5月、千岩田海岸2014年1月2014年8月2015年2月)

6月11日は、12日の「みやぎ県民防災の日」を前に気仙沼市、警察、消防、自衛隊などの関係機関による、気仙沼市災害対策本部の図上訓練が行われたため、KRA独自で行われました。
当日は炎天下の中、気仙沼市本吉町にあります大谷海岸で、平日にも関わらず、遠くは和歌山から気仙沼市内の方まで17名が活動に参加して下さり、KRAスタッフ11名と計28名での活動を行いました。

前回のブログにも載せましたが、大谷海岸は環境省認定の快水浴場百選にも選ばれたとてもきれいな海水浴場でした。
また、日本一海水浴場が近い駅があった場所です。
震災後は、防波堤が破壊され、防風林がすべて流され、その後応急復旧措置で4段の黒いフレコンバッグが積み上げられていました。
(左:震災前、右:震災後)
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大谷海岸道の駅にあります献花台の前で、黙祷を捧げた後2班に分かれて活動を行いました。
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1班目は新たな漂流物の中から手がかりとなるものがないかどうか、レーキや熊手を使っての捜索。
2班目は、震災後フレコンバック1つ分の砂などが蓄積してしまっているのでその蓄積したところに手がかりとなるものがないかスコップで丁寧に掘りながら捜索していきました。

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この日の活動で、手がかりらしいものは見つかりませんでしたが、それも1つ成果なのです。
もしかして・・・、と思いながらいるよりも、ここにはなかったから、次に進もうという事が出来る。
そして、それを定期的に多くの目で見ること、継続していくことが大切なんです。


6月13日は気仙沼警察署と合同で千岩田海岸の捜索活動を行いました。
13日は急な募集にも関わらす、全国から40名ものボランティアさんが活動に参加してくれました。
気仙沼警察署12名、KRAスタッフ8名、計60名での活動となりました。
この日は、40名中25名がKRAでの活動が初めての方。4年3か月経った、この時期に新規の方々が多く参加して下さることに本当に感謝します。

午前10時、海に向かって黙祷を捧げた後、気仙沼警察署 警備課 佐藤課長からご挨拶を頂きまして活動を開始しました。

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この日の活動は3班に分かれての活動。
1班は新たな漂着物の中から手がかりとなるものがないか、海岸を端から端まで地面を掘らず確認しながら歩きます。
2・3班はスコップで海岸西側の砂浜に並ぶフレコンバッグの際を掘りながら捜索を行いました。
この海岸も震災後に積み上げられたフレコンバッグが1段の半分から全部が砂や漂着物など蓄積して見えなくなってしまっています。
堆積した砂の中に、行方不明の方達の手掛かりが無いかを確認しました。

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この日の活動では、動物の骨を含めて25片の骨が、そのうち人の可能性があるもの9片。現在警察の関連施設等で調べていただいています。


翌日(6月14日)の河北新報に、2015年3月11日の集中捜索から毎回活動に参加して下さっている気仙沼市内在住の杉山さん(86)の記事が載っていましたのでご紹介します。

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参加してくれているボランティアさんも、被災地の方々もまだまだいろんな想いがあります。
その想いをしっかり受け止めて、その想いを大切にしながら、これからも活動を続けていきたいと思います。

気仙沼市内だけでも未だ221名の行方不明の方がいらっしゃいます。
今後も気仙沼警察署と連携した集中捜索活動を続けていきますので、ご協力よろしくお願いします。

ひとりでも多くの手と目で、
ひとつでも多くの手がかりを…

(一般社団法人 気仙沼復興協会 一同)

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