東日本大震災から5年4か月の7月、小泉地区の住民さんからの要望で、2016年3月27日から継続して行っていた小泉地区の捜索現場が完了しましたのでお知らせします。
たくさんの方々からのご協力を得て今回の捜索現場を完了できました。
津谷川外河川災害復旧工事により、埋め立てが決まっている震災後水没したままになっていた田んぼ。
工事にあたる、「戸田・淺沼・三浦建設工事共同企業体」様の多大なるご協力で土砂を別の場所に移動して頂いてからの捜索活動。
(右:水が溜まっている状態、左:土砂を運び出しながら埋めて行った状態)
そしてたくさんのボランティアのみなさんと気仙沼警察署、気仙沼復興協会(以下 KRA)スタッフによる運び出した土砂の中からの捜索活動。本当にありがとうございました。
気仙沼警察署 のべ188人、KRA のべ488人(ボランティア、スタッフ含む)、合計676人での活動となりました。
今回の現場からは、直接行方不明者の手がかりとなりうるものは見つかりませんでしたが、それでも前に進むための大事な一歩になりました。
捜索を行っていくにあたり、大量の土砂の中にほんの少しではありますが、カード、カバン、アルバムなど、生活感が感じられるものも・・・
もしかして…、と思いながら『捜索してほしい』と言い出せなかった5年間。
工事が進んでしまったらもう二度と確認することは出来ない場所。
これで安心して工事を見守ることが出来る。
気仙沼市内だけでも未だ220名(宮城県内9541名)の方が行方不明です。
220名って凄い人数ですよね。その方々を待っている人はその数倍、家族だけではなく、親友や同僚、またそれを支える方々。どれだけの人が帰りを待っていることか…。
海岸線の工事が進む中、捜索できる場所が限られてきてはいますが、可能性がゼロではない限り、今後も捜索活動を続けていける限りは続けてい行きます。
気仙沼警察署でも住民の要望がある限りは捜索活動を行っていくとのことです。
8月11日(木)も集中捜索活動を行う予定です。
みなさんのご協力よろしくお願いします。
(気仙沼復興協会 スタッフ一同)
【今までの流れや関連ブログなど】
小泉地区 行方不明者の捜索活動募集(2016.4.10)
61回目の月命日(2016.4.18)
東日本大震災から5年2か月の月命日の捜索活動報告(2016.5.13)
震災から5年3か月の集中捜索活動(2016.6.13)